市場参入戦略

アジア太平洋地域（APAC）の市場は、バイオ医薬品、医療技術、OTC企業に重要な成長機会をもたらします。しかし、APAC市場に参入するかどうか、そしてどのように参入するかという問題に自信を持って意思決定を行うのは容易ではありません。規制、競争、費用償還の状況は進化しており、意思決定がますます複雑になっているのは明らかです。この地域で資産またはポートフォリオを立ち上げるために複数の国をターゲットにすると、特に会社がその国で法人を持たず、パートナーシップ、サービス契約、または合弁事業を介して参入するかどうかを決定しなければならない場合、問題はさらに複雑になります。

EVERSANAは、アジアの全ての重要市場に拠点を置き、専門家およびキーオピニオンリーダー（KOL）との広範なネットワークを築いており、企業がこうした複雑さに対処して意思決定するのを支援します。当社は以下の側面で顧客を支援しています。

事業機会を適切に具体化します。
参入のための創造的で実行可能な代替案を作成し、評価するための指標を調整します。
視点および可能性評価アプローチを使用して、それぞれの参入代替案の結果に影響を与える不確実性を説明します。
それぞれの選択肢の結果のあらゆる可能性を、正味現在価値（NPV）、リスク、タイミング、ピーク収益などの価値尺度に基づき、明示的に定量化します。
意思決定者がトレードオフを判断して適切な代替案を選択できるようにします。

当社の専門家は、新興企業から多国籍バイオ医薬品、OTC医薬品、医療技術の企業に至るまで、多くのクライアントがアジア太平洋地域に参入し、この地域の事業機会から恩恵を受けるのを支援してきました。

ケーススタディ

APAC市場のどこでどのように事業を展開するか

強力な腫瘍学ポートフォリオを持つある多国籍製薬企業がAPACのどの市場（中国、台湾、韓国、オーストラリア、インド、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアを除く）に参入すべきかを判断し、市場ごとに最適な市場開拓戦略を特定したいと考えていました。EVERSANAのチームメンバーは、疫学、腫瘍学インフラストラクチャ、価格設定、市場アクセス、規制状況に基づいて市場の魅力を評価し、市場の優先順位を付けました。また、市場参入の容易さとスピード、投資生産性、保持された価値の割合などの価値尺度を使用して、直接参入、合弁事業、パートナーシップ、ライセンス、商流などの市場参入の代替案を評価し、市場参入戦略を推奨しました。

米国と欧州主要5カ国におけるバリュエーションとパートナーシップ戦略

日本の製薬会社が、オーファン適応症の新規第II相資産のグローバルな開発権を取得しました。この開発権取得では、米国と欧州主要5カ国におけるグローバルな機会と提携戦略の外部評価が必要となりました。EVERSANAのコンサルタントは、KOL、支払者、業界の専門家と価格、患者のシェア、コストを評価し、価値とリスクの全範囲を捉えた確率的評価モデルを構築しました。当社は、開発のさまざまな段階における合弁事業、ライセンス供与、契約販売、マーケティングなどの代替的なパートナリング戦略を評価し、クライアントによる価値の最大化に向けたパートナーシップ取り組み計画を導きました。

使い捨て医療機器により中国市場に参入するための戦略

多くのカテゴリーで使い捨てデバイスを製造していたある大手医療技術会社は中国を成長の最優先事項だと見定めていました。この企業は使い捨てデバイスのカテゴリーの市場規模を理解し、市場参入戦略を作成したいと考えていました。EVERSANAのチームメンバーは、KOLとのインタビューを通じて市場におけるデバイスカテゴリーの潜在力を評価し、市場の可能性と競争の激しさに基づいて各カテゴリーの魅力をランク付けしました。また、潜在的なパートナーを特定するため、地理的範囲やポートフォリオの適合性などの場におけるパートナー候補の能力を評価しました。

新しい治療領域に参入するに当たっての市場開拓戦略

インドでは、いくつかの治療分野でリーダー的存在であった世界的な多国籍企業が新規治療分野への参入を通じた事業の多角化を計画していました。その企業は、研究&開発パイプラインのインド市場における可能性を評価し、治療分野ごとに最適な市場投入戦略を作成したいと考えていました。EVERSANAのチームメンバーは各疾患におけるペイシェントジャーニーを詳細に研究し、KOLと共同で満たされていないニーズを特定したうえで、第三者プロバイダーを評価して、市場における潜在力を資産ごとに判断しました。さらに、ターゲット市場におけるリーチ、投資生産性、長期的な持続可能性の観点から参入パートナーを評価し、市場開拓戦略に関する推奨事項を治療分野ごとに提供しました。